11月21日(金)
「ジョジョの奇妙なお笑い芸人」
(アバッキオの嘆き)
アバッキオ「もし見つからなかったらどうするんだい?
『ネタ』なんて見つからないのかも・・・
いや・・・
それよりも見つけたとして
観客がずる賢く耳栓とかして
ネタを聞いてもらえなかったとしたら
あんたはどう思って・・・
そんなに苦労をしょいこんでいるんだい?」
警官「そうだな・・・
わたしは『結果』だけを求めてはいない
『結果』だけを求めていると
人はシモネタに走りたがるものだ・・・
近道をした時
持ち味を失うかもしれない
客もしだいに飽きてくる
大切なのは『笑いを取ろうとする意思』だと思っている
向かおうとする『意思』さえあれば
たとえ今回は笑ってもらえなかったとしても
いつかは笑わせられるだろう
向かっているわけだからな
・・・
違うかい?」
アバッキオ「・・・
うらやましいな・・・
以前オレは・・・
お笑い芸人になりたいと思っていた・・・
子供のころから
・・・ずっと
りっぱなお笑い芸人に・・・
なりたかったんだ・・・
かつてあんたのような『意思』をいだいていた事もあった
でも
だめにしちまった・・・
オレって人間はな・・・
つまらない男さ
どんなネタを振られたって途中で終わっちまう
いつだってネタ振りをだめにしちまう」
警官「そんな事はないよ・・・
アバッキオ」
アバッキオ「え?
・・・
・・・」
警官「おまえは天然キャラとしてりっぱに笑いを取ってるじゃないか・・・
『意思』は同じだ・・・
お前がお笑い芸人になったばかりの時
いだいていたその『意思』は・・・
今・・・
おまえのその心の中に再び戻っているのだよ・・・
アバッキオ・・・」
アバッキオ「あ・・・
あんたは・・・!!
そうだ!!
あんたはッ!
オレが笑いを取れなかったせいで撃たれて殉職した・・・!!」
警官「アバッキオ・・・
おまえはりっぱに笑いをとったのだよ・・・
そう・・・
わたしが誇りに思うぐらいりっぱにね・・・」
12月1日(月)
「ジョジョの奇妙なお笑い芸人」
(シーザーソロデビュー)
ジョセフ「おれはこの舞台にあがってから一度もボケてねえ
なぜって『ボケる』のがこわかった
もし『南春夫でございます!』って大声でボケたのに突っ込みが入らなかったら・・・
シーンとした静寂だけだったらって
それが恐ろしかった・・・
認めたくなかった・・・
だから南春夫を名乗れなかった・・・
あんな恐ろしい『ソロデビュー』をシーザーがするわけがねえ
そう思いたかった
でも・・・いまわかった
今の客席の空気の感覚で全てがわかった
シーザーは今
・・・さっき
ここで漫才をした
シーザーの野郎
ま・・・まったく
最後の最後までキザな野郎だぜ
こんな置き土産までしていくなんてよォ〜
シーザァ〜
おめえ楽屋だな!
なにを眠ってやがる
今起こしてやる!
舞台に引きずり出してやる!」
リサリサ「ジョジョッ!
JOJO、シーザーの脱退を悲しむのも
楽屋へ呼びにいくこともゆるしません・・・」
ジョセフ「なに!」
リサリサ「JOJO、これでむこうもふたり
我われもふたり
・・・二対二!
しかし、この点てんとつづく笑顔をみると
観客はシーザーからかなり笑わせられたようです
すでに舞台にあがったからには
このままネタを始めるまで!
JOJO、いいですね
客席の空気が冷める前にネタを始めて爆笑の渦に巻き込みます」
ジョセフ「こ・・・この女・・・
シーザーのために涙ひとつ流さねえのか・・・
・・・
と怒って
以前のオレなら女だろうと容赦なく襲いかかっただろうが・・・)
ジョセフ「リサリサ先生
ハリセン逆さだぜ」
・・・
・・・
・・・
ジョセフ「ネ・・・ネタ帳が」
リサリサ「・・・」
ジョセフ「い・・・
岩の下からネタ帳が・・・
シーザーの・・・
そ・・・そのでかい岩の下に・・・
ネタ帳・・・
が・・・
そこに・・・
ネタ帳・・・」
リサリサ「おおお
シーザー・・・」
ジョセフ「シィィザーーーーァァッ
うああああああああーーッ!!」
ここは舞台上
前に観客が座っている
しかし2人は感情をおさえきれなかった
ジョジョはボケた
渾身のネタを!
リサリサは流した
突っ込みを強調するため!
けれども
南春夫を名乗っても
返ってくるのは残酷な静寂だけ
・・・
シーザーは脱退したのだ・・・
JOJOとリサリサは静寂によって
この事実を実感した・・・
12月2日(火)
「ジョジョの奇妙なお笑い芸人」
(小ネタ集)
ジョナサン「ディオォォオオーーッ
君がッ
笑うまで
ボケるのをやめないッ!」
ジョージ「男子たるもの漫才のひとつもするだろう!
しかしジョジョ!
今のはボケてもいないディオを一方的に突っ込んでいたように見えた!
お笑い芸人のする事ではないッ!」
−カーズは−
2度と楽屋へは戻れなかった
ボケと突っ込みの中間の役どころになり
永遠に演芸場をさまようのだ
そしてボケたいと思ってもボケられないので
−そのうちカーズは突っ込むのもやめた
承太郎「おれには『笑いの神』がとりついている」
ブチャラティ「故郷の郊外に・・・
トリッシュ・・・
小さいが・・・・
笑劇場を持っているんだ・・・
今回のツアーが・・・
終わって・・・
もしネタを披露するところがないのなら・・・
そこでライブをするがいい・・・
君にはお約束ネタばかりさせてきたが
新しい笑いを目指す事ができるだろう・・・」
ジョルノ「落ちのないのが『落ち』
それが『ゴールド・E・レクイエム』」